2006年01月28日

自分だけのために情報を蓄積する

ソーシャルブックマークを利用し始めてから、ブラウザのお気に入りを使う機会が減った。重要な情報入手先としても活用している。ソーシャルブックマークは、ブックマークという機能を超えたコミュニティーである。しかし、僕がソーシャルブックマークを使い始めた動機の半分は、単にブラウザのお気に入りの延長として使いたいというものであった。ブックマークをタグで管理し、自宅と仕事先、あるいは異なるブラウザで、同じものが使えるようにしたかったのである。

それゆえに、ソーシャルブックマークの見せ場であるオープンな機能を必要としない時がある。友達と飲みに行く店を探し、「居酒屋」、「新宿」などのタグをつけ、メモ代わりに登録したいくつかのブックマークが公開されるのは、少し間抜けである。非公開に設定することも出来るが、オープンなコミュニティーで、ひとり壁を作るのも、気分のいいものではない。

余談であるが、タグ管理にはまだまだ発展の余地があると思う。
タグが増え過ぎると管理が面倒になるので、新しいタグを作る時は少し躊躇してしまう。タグからブックマークを見つけ出す機能の強化をして欲しいものである。「居酒屋」というタグを選択したら、「居酒屋」というタグを持ったブックマークが持っている他のタグだけをピックアップしてもらいたい。よく使うリンク順のソートやタグのインクリメンタルサーチなどもあると嬉しい。やはり、僕はiTunesのように使いたいのだと思う。iTunesの「ジャンル」や「アーティスト」や「アルバム」という、メタタグとでも呼ぶのだろうか、タグのタグを付けたい気分になる。複雑過ぎるが、少なくともトップレベルのタグ(iTunesでいう「ジャンル」に含まれるタグ)を指定するという機能は有効だと思える。

Web2.0の重要な要素の一つが、横のつながりであることを考えると、僕が求めていたのはWeb1.5とでも呼べるのかもしれない。

mojixさんのブログ「Zopeジャンキー日記」に「パーソナルネット」という面白いエントリがある。一部を引用させて頂きます。
会社用に「イントラネット」があるのだから、
自分用に「パーソナルネット」があってもいいのではないだろうか。

自分のデータをネット上に流すのは、セキュリティ的にも、パフォーマンス的にも、何か違うという気がする。
「自分のデータ」は、やはり自分の手元にあるのが自然だ。

いわば「パーソナルコンピュータの次」に、「パーソナルネット」が来るんじゃないかと思う。

Webアプリの利点は、ブラウザだけで使えること、アプリのバージョンアップが容易なこと、そしてどこからでも使えることである。「パーソナルネット」では、Webアプリを配布することになるので、その利点は、ブラウザだけで使えること、大切なデータがネット上に流れないこと、そして「パーソナルネット」内のどこからでも使えることである。データの問題は非常に重要な問題であるが、僕はどこからでも使えるということを重視している。というのも、似た文脈で、会社用の「ナレッジマネジメント」のように、自分用の「パーソナルナレッジメント」が欲しいと考えているからである。

例えば、持ち物リストを作成するWebアプリ。
美術館へ持って行くものリストを作成し、出かける前に自宅のPCで確認する。いざ美術館に着いてみたら、眼鏡を忘れてしまったことに気付いたとする。そこで、携帯からリストに眼鏡を追加することによって、より完璧なリストが出来上がる。失敗を反省して、繰り返さないようにするのである。

それから、ストップウォッチの結果を蓄積するWebアプリ。
初めて作る料理が完成するまでの時間やOSのインストールに掛る時間、本を一冊読み終える時間を計るのである。いずれも、PCあるいは携帯からスタートボタンとストップボタンを押すだけである。もちろん、途中で止めることもできる。何かをするのにどのくらい時間が掛かるか、という記録を蓄積するのは、なかなか役立つのではないかと思っている。

これらのデータはタグで管理したいが、誰かに見せる必要はない。

他のWebアプリと同じように、手間さえ惜しまなければ手持ちの道具で解決することもできる。しかし、資本主義経済が拡大再生産を続けるように、僕らの欲望は際限なく拡大していくのである。
posted by takada at 03:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | インターネット
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